-
-
テーマ
海外のマンガ事情~北米のマンガ/コミックス
-
内容
この講座では、マンガ家や編集者・プロデューサーを目指す学生に向けて、「海外で活躍する」ために必要な視野と姿勢(スタンス)についてお話しします。講師はマンガ/コミックスの研究者・教育者として、マンガ/コミックスに関わるコミュニティに長く携わってきました(しかし、いわゆる「(マンガ)業界の人」ではありません)。そのため、「業界の攻略法」や「具体的なスキル」をお伝えするというよりも、より大きな視点から、自身の経験をもとに、変化し続ける北米のマンガ・コミックス文化の実態を共有したいと思います。
そのキーワードとなるのが「オルタナティブ」——ひとことでいえば、「主流とは異なる別の選択肢・視点・思考のフレーム」です。主要メディアの「日本のマンガが海外で人気」という報道の裏側にあるものを掘り下げながら、北米のコミックス文化がどのように育まれ、変化してきたか、そして日本のマンガがそうした変化のなかで、どのように受け取られてきたかを見ていきます。
特に注目するのは、「価値(や評価)はどこで生まれるか」という問いです。優れた作品だから評価される、というわけではありません。海外で高く評価されている幾人かのマンガ家とその作品——辰巳ヨシヒロ、水木しげる、永田カビ、萩尾望都ら——の事例を通して、作品の価値はその土地の文化や読者コミュニティによって発見・再発見されるものだということを、一緒に考えていきます。
この講座は「答え」を手渡すものではなく、人とは異なる、自分だけの視野と姿勢を育てるための入口です。今日の話が、このマンガキャリアカレッジで続く講座——編集者・プロデューサー・海外派遣——への足がかりになれば幸いです。
-
講師
-
鈴木 繁
Shige “CJ” Suzuki
ニューヨーク市立大学バルーク校准教授で、比較文学、カルチュラル・スタディーズ、マンガ/コミックス研究を専門とする。
2008年にカリフォルニア大学サンタクルーズ校で博士号(比較文学)取得。著書にロナルド・スチュワート共著 Manga: A Critical Guide(2022)があり、英日両言語で学術論文を執筆・発表している。学術誌 Mechademia: Second Arc のアソシエイト・エディターを兼任。2025年アメリカン・マンガ・アワード審査員も務めた。
-
-
概要
講座名 海外のマンガ事情~北米のマンガ/コミックス 講師 -
鈴木 繁
ニューヨーク市立大学バルーク校准教授で、比較文学、カルチュラル・スタディーズ、マンガ/コミックス研究を専門とする。
公開日 5月 -